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[[卒業研究テーマ]]

*持続可能型社会への貢献遺伝子データベースの構築 [#j212492f]
近年、難培養性微生物類を多数含む環境中の試料から培養を行わずに塩基配列決定を行い有用な遺伝子を探索する「メタゲノム解析」が普及しており、世界各地で大規模に行われている。現在、メタゲノム解析により決定された500万件を超える塩基配列データが、機能に関する記述なしに国際塩基配列データベース(DDBJ/EMBL/GenBank)に登録されている。我々は膨大な環境由来のDNA配列(メタゲノム配列)に着目し、広い意味では「持続可能型社会の実現に貢献できる」可能性を持つ遺伝子の候補を探索し、探索結果を「持続可能型社会への貢献遺伝子データベース(http://dbcls.nagahama-i-bio.ac.jp/xoops/modules/pukiwiki/)」として公開を始めている。本研究ではデータの蓄積、網羅的な探索のため持続可能型社会への貢献遺伝子候補の探索に自動化が必要と考え、メタゲノム配列の中より環境貢献遺伝子候補を探索するプログラムの作製を行った。作製したプログラムを用いてメタゲノム配列データを対象に網羅的な環境貢献遺伝子候補の探索を行ったところ、CO2固定、窒素除去、PCB分解、農薬分解、リン除去、水銀除去、バイオエタノール生産、リグニン分解、以上8つのテーマから、約7,000件の環境貢献遺伝子候補の発掘することができた。