饗場勇人_PCR法 の履歴(No.1)


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309001 饗場勇人さんのデータより

PCR法

PCR法 説明1

ヒトゲノムの場合、約30億塩基対もの長さとなるDNAで構成されていると言われている。この中から自分のほしい塩基配列だけを取り出して、増幅させたいとする。このとき必要な操作がPCR法である。

PCR(Polymerase Chain Reaction)法ではDNAのある一部分だけを選択的に増幅させることができる。これには、DNAポリメラーゼによる酵素反応を利用する。なお、実際にPCRを行う場合、試薬を混ぜて機械にセットしてスイッチを押すだけであるため、誰にでも可能である。

DNAの増幅

①DNAを増幅させるため、まず最初にしないといけないのはDNAの二本鎖を一本鎖にすることである。DNAを入れた反応液を約94℃にし、熱変性させる。これにより、二本鎖DNAが一本鎖DNAに変性する。

②一本鎖DNAにDNAポリメラーゼを作用させるためには、予めプライマーをDNAに結合させる必要がある。このように、プライマーがDNAと結合することをアニーリングという。アニーリングは約55~60℃で行うが、プライマーによって温度が異なってくる。

③最後にDNAポリメラーゼを反応させ、DNAを伸長させる。耐熱性DNAポリメラーゼ(Taq Polumerase)で行う場合、約72℃で行う。

&size(20){④、①~③を繰り返してDNAを増幅させる。}



・Tm(melting temperature)

プライマーの設計にはTm値の計算が不可欠である。Tm値とは二本鎖DNAの50%が一本鎖DNAに分かれるときの温度である。

そして、このTm値をもとにしてアニーリングするときの温度を決めるのである。

PCR産物の生成

&size(20){PCR法では1サイクル目で2分子、2サイクル目で4分子、3サイクル目で8分子のDNA断片ができる。}

&size(20){このとき、3サイクル目で初めて目的の長さのPCR産物を生成することができる。後は、PCRの工程を続ければ続けるほど目的のPCR産物を得ることができる。
};



http://kusuri-jouhou.com/creature2/pcr.html

PCR法 説明2

PCR(Polymerase Chain Reaction)法と呼ばれる遺伝子診断手法は,1985年アメリカで開発された。本法は国内外を問わず世界中で注目を受け,医学分野,遺伝子工学分野などで各種検査技術を飛躍させ最新検査技法である。例えば,医学分野では犯罪査(DNA判定),病原診断(エイズなど)において研究中で、畜産分野においては家畜の病原診断のほか牛受精卵の性判別にも応用されようとしている。

本法は,極微量な細胞中のDNA(遺伝子)から特定の領域,例えば細菌,ウイルス,性,個人などを決定する既知の領域のみを数十万倍に増やすことによりその部分を解析しようとするものである。 その手法は,①DNA抽出,②増幅,③電気泳動,④判定に分けられる。

①DNA抽出

前もって有核細胞からDNAを取り出す。

②増 幅

次の操作を数十回繰り返して特定のDNAを増やす。(n回→2n)

a.解離:本来2本鎖として存在するDNAを94~95℃に設定して1本鎖こする。

b.アニーリング:約50~60℃条件下で1本鎖DNAの目的とする部分の両端にプライマーと呼ばれるDNA断片を結合させる。

c.伸長反応:前もって添加しておいた基質(DNA材料)を利用し,酵素に適する72℃の温度でDNAの必要部分を合成する。

③電気泳動

確認可能となるまでに増幅したDNAを分子量ごと集約する。

④判 定

DNAを染色し,紫外線下で特定DNAの有無を写真判定する。



http://www.green.pref.tokushima.jp/chikusan/file(it.bunsho)/NEWS/file(bunsho)/news.pcr.fm.kensa.htm

動画

遺伝子組換えナタネ調査隊2006-PCR試験編-GM Canola in JAPAN-PCR test-

PCR法を行う上で必要な操作を丁寧に説明を交えながら行っている。

PCR and Real-time PCR Animation / Animation PCR et PCR en temps réel

PCR法の流れを3DCGで描いている。音声による解説はない。

Real time PCR cycle

PCR法の流れをゆったりとした映像で紹介している。音声による解説はない。

画像

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電気泳動装置
画像提供組織
熊本高等専門学校:http://

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電気泳動装置
画像提供組織
株式会社食環境衛生研究所:http://

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ウエスタンブロッティングの仕組み
リンク先動画
画像提供組織
[[九州大学医学部 皮膚科学教室:http://]]

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ウエスタンブロッティングの仕組み
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ページ作成者 nakaizumi