研究内容紹介 の履歴ソース(No.3)

[[Ikemura Laboratory]]

現在、行っている研究内容の項目です。

*Self-Organizing Mapアルゴリズムの改良 [#j7814bb2]
-教師なしと教師あり学習の評価
-距離尺度のチューニング
-配列データからの数値化方法の検討
-その他多変量解析手法や自然言語処理を用いたゲノム配列からの特徴抽出


*Self-Organizing Mapを用いたゲノム配列解析 [#x47907c4]
-ゲノム配列のオリゴタイド組成による生物種固有な特徴の検出
--微生物ゲノムにおける水平伝播遺伝子候補の抽出
--微生物ゲノムにおける遺伝子の水平伝播における微生物間の進化過程の推定--ヒトや哺乳類動物に特有な特徴を持つゲノム領域の検出
---ex: マウスインプリンティング遺伝子のDMRに共通な特徴の探索@遺伝研佐々木先生と小林さんとの共同研究
--遺伝子制御機構に関与する転写因子の特徴の解明と探索

-ゲノム語辞典編纂 GenomeWordDictionary
--ゲノム配列が判明したが、他の分子生物学的な研究が進んでいない生物種について、重要なシグナル配列のin silico探索。
--複製の時期、複製の開始や休止、染色体や細胞核の組織構造を決めているシグナルの探索。

-環境中より取得されたメタゲノム配列からの生物多様性の推定法への適応
--南極や北極の氷山・氷床コアに存在する微生物の多様性の解明@極地研神田先生と瀬川さんとの共同研究
--南極湖底中のコケ坊主の微生物相の解明と生命システムの推定@広島大長沼先生との共同研究
--温泉やアカシボ (赤雪) @北大福井先生との共同研究
--ヒト口腔内の微生物多様性の解明@理研坂本さんとの共同研究
--ヒト腸内細菌の多様性の解明@理研べんの先生と林さん(現:前橋工科大学)との共同研究
--地下水の環境メタゲノムライブラリー@海洋バイオテクノロジー研究所渡辺一哉先生と内山拓(現:産総研)さんとの共同研究

-アミノ酸配列を対象としたたんぱく質の機能推定法の確立を目指して
--オリゴペプタイド組成に着目したタンパク質機能分類

*コドン組成解析 [#t11531b9]
-コドン使用頻度とタンパク質生産量との関連の解明
-主成分分析等の多変量解析による生物種固有なコドン組成の抽出
-SOMによる生物種間比較


*ゲノム配列解析とデータベース構築 [#v9318952]
-微生物ゲノムDB構築
--[[GIB (Genome Information Broker):http://gib.genes.nig.ac.jp/]]:ゲノムが完全解読された微生物ゲノムを網羅したゲノム情報のデータベース
--[[GIB-V (Genome Information Broker for Virus):http://gib-v.genes.nig.ac.jp/]]:ゲノムが完全解読されたウィルスゲノムのデータベース
--[[GIB-IS (Genome Information Broker for Insersion Sequence):http://bioportal.ddbj.nig.ac.jp/is/index.html]]:微生物ゲノムにおける挿入配列(Insersion Sequence, IS)のデータベース
--[[GIB-ENV:http://bioportal.ddbj.nig.ac.jp/wgs/index.html]]:環境由来DNA配列(INSDC中のENV division)に対するアノテーションの実施とアノテーションデータの提供

-[[微生物ゲノム再アノテーションプロジェクト(GTPS)>GTPS]]

-[[G-InforBIO (ゲノム配列解析用ソフト)>G-InforBIO]]


-[[APIの開発 (DDBJ Web services)>Web services]]
--プログラムから直接操作したいという需要を認識したDDBJは、SOAP/WSDLを使って そのほとんどのデータ検索・解析ツールを標準的Web servicesとして公開した。この新機能はすでに国内外から利用されているが、DDBJとしても複数の情報資源を組み合わせた種々のワークフローの開発を行っている。その結果、Web servicesによって多様なバイオ情報資源の統合利用環境を構築できると考えている。

-立体視を含む先端的な映像技術を用いたゲノムやバイオデータの可視化
--[[ゲノムデータの可視化>ゲノムデータの可視化]]
--[[マウスのCT画像を対象としたマウスの3D画像の構築>マウスCT画像解析]]
--[[顕微鏡写真データを対象とした3D画像の構築>顕微鏡3D]]

-タイレリア原虫ゲノム解析
-[[大気環境の物理化学的要因がヒトの環境適応能に及ぼす影響について>芝浦工大安納先生]]:芝浦工大安納先生との共同研究
-ジェマティモナスゲノム配列解析:NITEとの共同研究
-共生メタン生成菌ゲノムを対象とした比較ゲノム解析:海洋バイオテクノロジー研究所との共同研究

*その他 (これまで参加してきたプロジェクトについての紹介を兼ねて) [#b33118ab]
-[[日本語バイオポータルサイト(jabion):http://www.bioportal.jp/]]構築にも参加
-大腸菌ゲノム国際アノテーション会議に参加し、MG1655とW3110の遺伝子位置の同定を共同で担当
-[[GBIF日本ノード:http://gbif.ddbj.nig.ac.jp/portal/index.html]]の立ち上げにもちょっと参加。
-[[DDBJ運用業務:http://www.ddbj.nig.ac.jp/Welcome-j.html]](登録業務システムの運用等)
-[[国立遺伝学研究所:http://www.nig.ac.jp]]スパコンシステム導入作業参加