卒研課題1 の履歴差分(No.2)


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[[Ikemura Laboratory]]

*タンパク質合成に関する情報学的な研究と成果のデータベース化による国内外への発信 [#c6998e34]
 
 遺伝暗号(コドン)の使用頻度パターンには生物種ごとに明瞭な特徴が存在し、生物学的にも産業的にも注目を集めてきました。タンパク質の生産量を高める上で、コドン使用パターンが重要であることが知られており、産業的に注目されてきました。この卒業研究では、広範囲の生物種について、タンパク質の合成効率を最適にするコドン使用パターンを情報学的に推定し、データベース化し、国内外へ発信します。コドン使用パターンがタンパク質の合成効率と関係する理由は、コドンを解読する過程で重要な働きをするtRNA(転移RNA)類の、細胞内の相対量が異なることに関係しています。各tRNA分子種の細胞内の量比を決めている主な原因は、各tRNAの遺伝子数です。広範囲の生物種のtRNAの遺伝子を情報学的に解析し、各生物のtRNA遺伝子構成が成立した分子機構を明らかにします。大学外の研究機関とも共同して研究を進める計画ですが、研究の進展の状況によっては、最近注目を集めている、tRNA以外の低分子RNA類について、情報学的解析のみならず、実験的な研究を行なう可能性もあります。
 **遺伝暗号(コドン)の使用頻度パターンには生物種ごとに明瞭な特徴が存在し、生物学的にも産業的にも注目を集めてきました。タンパク質の生産量を高める上で、コドン使用パターンが重要であることが知られており、産業的に注目されてきました。
 この卒業研究では、広範囲の生物種について、タンパク質の合成効率を最適にするコドン使用パターンを情報学的に推定し、データベース化し、国内外へ発信します。コドン使用パターンがタンパク質の合成効率と関係する理由は、コドンを解読する過程で重要な働きをするtRNA(転移RNA)類の、細胞内の相対量が異なることに関係しています。
 各tRNA分子種の細胞内の量比を決めている主な原因は、各tRNAの遺伝子数です。広範囲の生物種のtRNAの遺伝子を情報学的に解析し、各生物のtRNA遺伝子構成が成立した分子機構を明らかにします。大学外の研究機関とも共同して研究を進める計画ですが、研究の進展の状況によっては、最近注目を集めている、tRNA以外の低分子RNA類について、情報学的解析のみならず、実験的な研究を行なう可能性もあります。